アオアルキルキア

不定期連載

ス○ラッシュ○ップエラー

昨日に引き続き、まだコロナではない日記。リモートワーク二日目。仕事を始める一時間前に起きる。シャワーを浴びて、髪をかわかす。朝食は食パン2枚。週末に買ったマンゴーのジャムをぬる。恐ろしくおいしいので写真を撮ってSNSにあげたくなる。白痴か。そんな暇ない。そのまま食べる。コーヒーを飲みながら仕事を始める。福岡市支社の同じ業務にあたっている方から電話。出された資料の修正を依頼。「もうリモートワークですか?」そうですよ「いいな」いいんですかね、すごい、やにりくいですよ「いや、でも羨ましいですよ」などと会話。会社に言われたままにやっているし、出勤したほうが効率いいのでどっちもどっちだろうと考えていたが、出勤したくない人から見ればやはりそうか。次いで、今週からとりかかっているクライアントの被害算出。複数名の大学生が、クライアントが販売している商品を恐ろしい量パクってやがった、さらに別の不正も多種多様にある案件。クライアントのデータベースからあらかじめ抽出しておいたデータの加工。やれどもやれども終わらない。しかし在宅ワークをやっている僕ってちょっと、現代の会社員な。太陽、音楽、ワンルーム、ガラス板のデスクに置いたノートパソコンで仕事、シティボーイ感ある、今日の選曲はシュガーベイブの「ソングス」、シティポップを聞くシティボーイってマジおしゃれ。阿保か。黙れ。てめえが好きなときに好きなものを聴けよ。下郎かよ。あっという間に昼。ピーマン、エリンギ、ウィンナー、もやしを、醤油ガーリックのドレッシングで炒める。料理をしながら、サーフェイスで芥川龍之介の小説を読む。料理をしながらタブレットを片手に料理する僕、まるでアートディレクターの内勤の一風景じゃない? デザイナーが料理にも、こだわってます的なファッション誌の一頁? くそか。生まれたてのナルシストか。黙れ。シャッフルでiTunesを流していたら、デザイナーが聞いていそうなスーパー―オーガニズムが流れてくる。かっこいい。デザイナーが聞いていそうな曲、ってなんだよ。かっこいいと思うのは僕だ。そこに職業はいらない。イメージもいらない。炒めた野菜をゆでたパスタと和えて完成。30分もかかった。いかれたイメージを想像なんかしているからだ。ジョンレノンかよ。想像してごらん。いやいや、今じゃない。20分で食べて、残り10分、コーヒー。業務再開。が、リモートワーク用のソフトウェア、ス○ラッシュ○ップにログインできなくなる。本社のシステム課に電話。「こういう状況のため多数の企業が同じソフトウェアを使用しているので、サーバーが込み合っていると思われる。繰り返し入れるまでやってもらうしかない」と回答。延々と入れない。上司に連絡。結局ずっと入れず。「これから出勤してもらうのはさすがにあれなので」とサーバーを経由しない方法でデータをやりとして何とか仕事再開。働いてない2時間にとても疲れる。一体なんの疲労だよ。就業間際に再びス○ラッシュ○ップにログインすると入れるようになる。明日朝、入れないようなら出勤することになった。で、終業時間。打刻。料理は昨日作った煮物があるのでそれを食べる。その後友人たちとオンラインで芥川龍之介「首が落ちた話」「魔術」「或阿呆の一生」の読書会。かなり盛り上がる。芥川サイコー。酒も飲む。「或阿呆の一生」語り終えることができず次回に持ち越し。今日は体温を測っていなかった。今さら遅いとは思いつつ測っておく。三十六度四分。熱はなし。鼻水、咳もなし。のどの痛みもなし。酒飲んで体温測るって意味あんのか。一日経った煮物は味がしみ込んでいておいしかった。味覚も異常なし。まだコロナではない。ただネットなどを見ていると自覚症状も様々なものがあり、一概には言えないときいた。つまり僕はコロナではないと、断言することはできないらしい。しかし、だからといって、今の僕の状態では検査をしてくれることもない。つまり、わかることはない。今日をふりかえると一番困ったのは途中で仕事が全くできなかったこと。働きたくないし、仕事なんてやらないでいいならやりたくない、と思っていたが、仕事が進んでいないとサボっていたと思われる。そのことが自分の中ではとても抵抗感があることに気がついた。同時に仕事が進まないと自分が困る。なんだか自分社会人ぽくなってきているな、などと思う。今さら過ぎる。馬鹿か。