んーっと恋したい
まだコロナではない日記。
昨日はひょんなことから、同世代の人たちで恋バナをした。
恋はやっぱり、すごいものだ。
学生時代、お世話になっていたゼミの先生がいた。そのゼミでは、生徒たちが力を合わせて、一つのものを作ることの意味を指導してくれるものだった。企画、編集から印刷、出版、と一連の流れを体験し、雑誌を出版するということを教えてくれた。企画の一つが、特集を組むこと。その先生と親交のあったミュージシャンをインタビューし、特集を色気と銘打った。そのミュージシャンの方へ、色気について聞いていく中で、その、色気のあるミュージシャンが、「恋をするようにしている」と答えたのを、今でも覚えている。
恋をしている状態というのは、周りから見て、やはり色っぽく見えるのだろうと思う。
僕も昔からよく恋をした。
失恋ばっかりだ。恋とは、とてもめんどくさい。片思いでいるときなんて、特に苦しい。恋煩いの相手に、一喜一憂する自分が嫌いになったりする。嫌われたくないがためにやってしまうことが、とても気持ち悪いことだったりしてしまう。思い出して、死にたくなる。
それでも、めんどうくさいことであっても、得られるものがある。
だから人は恋をするのではないか。
めんどくさいだけなら、誰もが、やがてそれをやらなくなるだろう。
苦しくなったり、しんどくなったり、喜んだり、はしゃいだり、そういう心の揺れ動きに、疲れてしまうのはわかる。だけど、生活に花がさく。光で満ちる瞬間がある。世界が違ってみる一瞬に出会う。その一瞬があるから、未来を生きられるのではないか。
他のどんなものにもかえがたい、エネルギーなのではないか。
久しく、恋をしていない。
めんどくさくてもいい。
どうかまた、未来に向かうために、エネルギーをください。