ジャズとクラッシック
たくさんの人が思っていたことだと思うが、今月は、雨ばかりで、さすが日本というか、さすが高温多湿だ。寒い日もあって、服装に迷う日もあった。傘を持つか、折り畳み傘にするかも迷ったりする。晴れたらこの服、雨だったらこの服。洗濯物も迷う。ずっと晴れていたら、干してから出かけたい。でも濡れてしまったら、洗濯した意味がない。そんなふうに日常では、選択を迫られることばかりで、困る。
三、四日前、ジャズとクラッシックをテーマに沿って聴き比べてみようというイベントがあってそれに行ってきた。どちらも僕にはなじみがなかったので、聴いてみると楽しく、興奮した。
あらゆる芸術には多様性があり、その多様性が新しいジャンルを生んでいく。表現の中で、今までにないものを、たくさんの人たちが作ってきた新しいものたちが、時間を重ね、量を増やし、名前がついていく。
だが、カテゴライズして楽しむのはいい面ばかりではない。これはアレだ、どれはそれだ、と勝手にどこかの範疇に閉じ込めてしまうのはつまらない。
聴いてみると楽しい。わからないけどかっこいい。
勉強なんてしなくても、案外受け取るだけで、広がったりする。
僕はなんとなくジャズのほうが好きかなーと思って行ってみたけど、自分でも意外なことに、クラッシックでも結構好きなものがあったのだ。
初めて聴くのにいい感じだぞ、これは、などと思いながら、お酒を飲んだ。
何より面白かったのは迷うものが多かったことだ。大音量で音楽を聴いて、どっちがいいかなんて、聴かれても、迷ってしまう。君はなんだか気が合いそうだし、君はどこかで会ったことがありそう。
どっちもいいじゃ、だめかなあ。
最後に短歌を載せました。
選んでよ「私とあの子どっちなの?」 博愛主義は音楽を聴く