アオアルキルキア

不定期連載

2020-01-01から1年間の記事一覧

アフターコロナは現実

緊急事態宣言が解除された。「やっと」だろうか、それとも、「もう」だろうか。 途中から、まだコロナではない日記と、頭に「まだ」をつけて書いていたのは、コロナに罹患したと思う瞬間があるかもしれなかったからだ。とりあえず、僕はかからなかったと思っ…

んーっと恋したい

まだコロナではない日記。 昨日はひょんなことから、同世代の人たちで恋バナをした。 恋はやっぱり、すごいものだ。 学生時代、お世話になっていたゼミの先生がいた。そのゼミでは、生徒たちが力を合わせて、一つのものを作ることの意味を指導してくれるもの…

……を集めたら

まだコロナではない日記。 今日は仕事が休みの日。 だけどサボりながら仕事をしていたので、取り返すように今日も仕事をしたのだった。 僕の仕事、というか僕の会社は企業の危機管理を代わりにやってあげるような仕事だ。クライアントの企業の中で、不正行為…

我思うゆえに……

まだコロナではない日記。 リモートワークが続き、会社に出勤することがなくなると、この状況にもったいなさを思うことがある。スーツを着なくていい。髭もそらなくていい。部長や課長や執行役や取締役と会わなくてもいい。裸で働いたっていいのだ。 僕はま…

ローカルルール

まだコロナではない日記。 今日もリモートワーク。最近は朝食を抜いて、コーヒーだけを飲むようにしている。自然とスイッチが入る。 思えば、僕は子どものころから、よくコーヒーを飲んでいた。 ブラックコーヒーではなくて、砂糖を入れて、牛乳も入れていた…

レールになれば

まだコロナではない日記。 緊急事態宣言が始まって、二日経ち、「あ」からはじめて、今日は五月二十日。もう少しでひらがなが終わる。緊急事態宣言はまだ終わっていない。一か月で終わらないような気がした。でも四十五日ぐらいなんじゃないかと思っていた。…

るんるん

まだコロナではない日記。 また雨が降っている。 暑かったり、寒かったり、わけがわからない。もうずいぶん前から、世の中の訳が分からないのか、自分の訳が分からないのか、わからない。 今日はひょんなことから、知人と絵本や児童文学の話をした。 昔読ん…

リモートでなければ

まだコロナではない日記。 今日からおよそ二週間、リモートワークの予定だ。 少し前から、リモートワークが集中できなくなってしまった。 土日を使って、ワンルームの模様替えをした。 景色も変わらず、人とも会わない中で、ずっと同じ作業をしているのは辛…

ランチをはじめた

まだコロナではない日記。 今日もお休み。 今日は久しぶりに百人一首を手に取ってみた。情感、侘びと寂び、昔の言葉特有の響き、すごくよかった。終わり。いや、こんなんで書く意味あるのか。 実は今日、家の目の前にある小料理屋じみた小さな居酒屋が営業を…

読むたびに 「動物のお医者さん」の感想に添えて

まだコロナではない日記。 今日は土曜日なので、お仕事はお休み。 日中はオンラインで「動物のお医者さん」読書会をした。 佐々木倫子さんの漫画が、僕は大好きだ。少し前、ゴールデンウィークの最中、漫画アプリで「動物のお医者さん」全巻が、一気に読める…

ユートピア・ワーク

まだコロナではない日記。 リモートワーク、僕は向いていないということが、日に日にわかってきた。 ものかきになろうという人がそれでいいのか。いや、だが考えても見てほしい。作家は果たして一日ずっとパソコンに向かっているだろうか、と。向かっている…

やがてすべてが

まだコロナではない日記。 今日から再びリモートワーク。 僕は洋服が好きだ。唐突にその話をし始めたのは、ネットで注文した服が、リモートワークで働いている最中に届いたからだ。完全に仕事中だったが、もうその場ですぐに箱を開け、ビニールを破き、ハン…

もう食べられない

まだコロナではない日記。 こんな夢を見た。 僕は自転車にまたがって、地面に足をつけた状態で、自転車置き場にいた。年はいくつくらいだろうか。子供ではなかった。でも今よりは少し若かった。本を読んでいた。何の本なのかは、はっきりとしなかった。 自転…

めまぐるしい

まだコロナではない日記。 二、三日前、僕が住んでいるアパートの更新日を過ぎた。 オーナーから電話がかかってきて、更新されますか? と尋ねられた。放っておいたせいだ。というか、本当に気がつかなかった。封書? なんのことだろう? と首を傾げた。 更…

無駄が無限に

まだコロナではない日記。 今日はリモートではなくて会社に出勤した。毎月、クライアントに成果物を持っていく打ち合わせみたいなものがある。準備もかねて、今日明日と出勤。明後日はクライアント先にいく。どうせデータを渡すので、わざわざ行かなくてもい…

みんなで勉強(-「哲学と宗教全史」出口治明著(ダイヤモンド社刊)の読書会ー)

まだコロナではない日記。 今日も仕事はお休み。 今日はずっと一冊の本を読んでいた。 出口治明さん著書「哲学と宗教全史」(ダイヤモンド社)の、第六章から第八章までの百五十ページくらいの範囲。どうしてそんな範囲だけを読んでいたかというと、これもま…

まだ、ない。

まだコロナではない日記。まだコロナではない日記、と毎回書くのもどうかと思ってきた。しかし、途中から始めてしまった。急に書くのをやめたら、その日からコロナにかかったと思われるかもしれない、と思い、ずっと冒頭に添えている(誰も思わない)。いつ…

本来はそういうもの

まだコロナではない日記。 毎日毎日僕らは鉄板の上で焼かれて嫌になっちゃう、あのたいやきくんみたいに僕も毎日毎日リモートワークでパソコンに向かって、嫌になっちゃいそうだ。 いいかげん、代わり映えしない仕事の話を、違うことがあったように書くこと…

平熱の嘘

まだコロナではない日記。 リモートワークも慣れてきた。慣れてきたというのは、気の抜き方がわかってきたということだ。始めたときは、休まるときがなく、最初から最後までずっと仕事のような気がしてしまっていたが、最近はちょこちょことサボることを覚え…

ふくらむ声

まだコロナではない日記。 今日もリモートワーク。外は雨、世間は祝日、僕は在宅。体温を十八時に測ったら三十六度丁度だった。相変わらず平熱が低い。今日は仕事の合間に小説を朗読していた。 川端康成「掌の小説」これは、川端康成の短編、掌編を集めた小…

控えめに祈る

まだコロナではない日記。 今日もまたリモートワーク。世間はゴールデンウィークだが、僕は仕事で家にいた。でも仕事がお休みの人たちもきっと家にいた。朝、目が覚めて、テレビをつけると、緊急事態宣言の延長が決まり、生活様式の変化がどうと、ニュース番…

配慮より敬意

まだコロナではない日記。今日は二週間ぶりに会社に出勤した。 在宅勤務の時間より、少しだけ早く起きて、スーツに着替えて、バスと電車と、乗り継いだ。少し前までは全く気にならなかった降車ボタンやつり革、スイカのタッチパネル、オフィスビルのエレベー…

呪われたくない

まだコロナではない日記。 今日も公休。今日は夕方から夜にかけてオンライン読書会をした。オンラインで毎週のように誰かとしゃべっていて、なんならゴールデンウィークも仕事なのにオンラインで予定を入れまくっている。僕は緊急事態宣言が出てからの方が圧…

寝ている間も生きているのね

まだコロナではない日記ね。 今日は公休なのね。 お昼過ぎまで寝ていたが、暑さで目が覚めて、ね。寝汗がひどいね。 近年常々思うことは間の季節がなくなっていっていることだね。春と秋が異様に短いね。夏と冬しかないような気がするね。僕は数年前から提唱…

ぬるい地獄

まだコロナではない日記。 今日も在宅勤務。遠隔操作では動作速度が遅く、エクセル一つ動かすのに物凄いストレスがかかるので、会社で貸与されたノートパソコンにデータを落として、ノートパソコン上で操作していたら今度はノートパソコン自体の動きが遅くな…

忍耐力日記

まだコロナではない日記。 今日もリモートワーク。 日に日に遠隔操作に遅滞が見られる。とても非効率な業務が続く。イライラしてしまう。在宅業務日報でその度に書き添えるが「根気強くあって欲しい、忍耐力だ」と諭された。他の会社は、こういう不便と、ど…

奈良のナラトロジー

まだコロナではない日記。 今日のお仕事は有給休暇でお休みをいただいた。祝日だけど有給だった。僕の仕事は完全週休二日制で、祝日は関係がない。とにかく土日が休みというだけ。だから本来なら、祝日でも仕事。きたるゴールデンウィークもずっと仕事。でも…

「杜子春」で泣いた話

まだコロナではない日記。 今日もリモートワークだった。今日は遠隔操作がすごく緩慢だった。上司によると、あらゆる企業でリモートワークをやっていることによるもたつきであるそうだ。今後も続くのだという。国はリモートワークや家でできる娯楽を推進して…

転勤したら、一本書ける

コロナではない日記。リモートワーク六日目。 今日も仕事で、大阪支社の人と電話した。気のいいおじさんという感じの人。資料の修正をお願いすると「もう大阪で働いてくれたらいいのに」といわれる。福岡支社の人にもおなじようなことをいわれた。本社はクラ…

つむじを見るように

まだコロナではない日記。 今日も仕事は休み。 書くことがなくてもいいように、アオアルキルキアで始めたから、五十音順でタイトルをつけていくことにした。それで今日はつの日。釣りか、つむじが思いつく。「ツィゴイネルワイゼン」は、とんでもなく異色な…